第62回 経理屋から会計参謀への道 ~会計事務所に求められる業務の本質を考える~

本物のデータ分析力が身に付く本

こんにちは!
サクセスエール税理士法人の色川大輔です。

AIの発達により、会計事務所の記帳代行や税務申告業務が減っていく中、会計事務所はより本質的な業務にフォーカスして力を投入していく必要があるでしょう。

そのような環境の中、今後間違いなく求められてくる業務の1つに、会計数値を経営に活用するためのサポートが挙げられます。

このようなサポートを高水準で達成していくために、我々会計事務所は「データを読み解く力」をもっともっと磨いていかなければいけないと考えています。

本書は、「理屈はもういい、欲しいのは実践のお手本だ」と表紙にもあるように、理屈よりも実践の際のポイントに重点を置いて説明があります。

本書では、まずデータ分析のアプローチとして、①データアプローチと②課題アプローチがあり、データアプローチになってはいけないことを説いています。

データ分析に限らず、どんな業務でもそうかもしれません。
どうしても目の前にあることに集中してしまい、本質や求められていることから実際の仕事が乖離してしまうことは常に気を付けなければいけません。

筆者によれば、課題アプローチは下記のステップで成り立ちます。

① 「課題」を決める
② 「問い」を決める
③ 使用する「データ」と「分析手法」を決める

上記のように、あくまでまずは課題と問いがあり、その後に必要なデータと分析手法が来ます。

私は現在、多くの会社様で経理業務の効率化の一環として、会計システムと他のシステムをつなげるお手伝いをしております。
その際にも、このステップは非常に重要です。

①課題:給与データなど同じ情報を、ネットバンキングと会計システムとに入力していて、大きな手間が発生している。
②問い:入力を1回だけにして、そのデータを活用できないか?
③手法:給与システムのデータを、ネットバンキング及び会計システムに取り込めるようにする。

我々専門家は、どうしても手法に寄ってしまう傾向がありますので、常にこのステップを考えながら、日々の業務に当たっていきたいと思います。

サクセスエール税理士法人 公認会計士・中小企業診断士 色川大輔

参照:本物のデータ分析力が身に付く本/河村 真一・日置 孝一・ 野寺 綾・ 西腋 清行 ・山本 華世

色川 大輔

色川 大輔

Leave a Replay